EVERNEW | BLUENOTE stove w/ Pre-Heating plate Set

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ぼくはアルコールストーブが好きだ。

ガスより重くなく、かさばらず、いつでもどこへでも持っていける。燃料用アルコールも薬局などで手軽に手に入る。登山のときはザックに忍ばせ、キャンプのときにもちょっとしたことならこれで済む。ぼくはリモートワークの隙間時間に、裏庭でアルコールストーブでお湯をわかして楽しむこともある。それくらい、軽くて、小さくて、手軽、つまり、「自由」な道具だ。

火をおこす道具としては、ガス缶を使ったものが定番だろう。キャンプ好きが真っ先に思い浮かぶのも、CB缶やOD缶を使用するスタイルだと思う。だが、ぜひアルコールストーブ（通称：アルスト）を一度手に取ってもらいたい。

アルストはEVERNEW以外にも、いろんなメーカーからいろんなものが出ている。Batchstoevzのものも有名だし、個人の制作者が自作してヤフオクやメルカリなどに出品していることもある。「アルスト」で検索してもらえれば、いろんなものが出てくるだろう。しかも、そのひとつひとつに個性があり、ちゃんと違いがある。この小さなシンプルな火起こし器に、人々は想像力を働かせ、たくさんの工夫をこらしている。火の燃え上がり方、火力の調整方法、ゴトク、燃料の入れ方、素材、軽さなど、制作者のクリエイティビティが詰まっている。

その小さな創意工夫が大好きで、ぼくは何個もアルストを持っている。もちろん使い分けているわけでも使いこなしているわけでもないが、何個持っていてもなんだかうれしい、持っているだけでもうれしい、それがアルストだ。そして、この「BLUENOTE stove w/ pre-heating plate」は、ぼくが特にお気に入りのひとつでもある。

「BLUENOTE stove w/ pre-heating plate」は、数あるアルストのなかでも特にシンプルだ。サイズも小さく、燃料もあまり入らない。燃料をしっかりいれても、カップ麺1杯用の水がようやく沸かせる程度だ。

いま世の中は便利な道具に溢れている。ひとつの道具でなんでもできる。それさえあればいい。このアルストはそれとは正反対だ。単純なことしかできない。お湯もそんなに沸かせない。でもそれだけがしっかりできる。そのシンプルで素朴な美しさをぜひ知って欲しいと思う。

（文責：UNLEASH 山本文弥）

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作り手について

「いつも新しい何かを追い求める」という意味の名を持つこのメーカー、1924年（大正13年） の創業当初は、創業者の「もっともっと（増々）新しく」という思いから「増新商店」を名乗っていたが、 1933年（昭和8） に「EVERNEW」と表現を改めた。

1933年の時点でこのネーミングをしていることにも驚きだが、ずっとビジョンを体現していることも素晴らしい。いくら崇高なビジョンを持っていても体現していなくては意味がない。EVERNEWは100年近くずっと新しい何かを追い求め続け、作り続けている。日本を代表するプロダクトブランドである。

EVERNEW（沿革）
https://www.evernew.co.jp/company/history/

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仕様

サイズ：径50×高さ32mm（BLUENOTE stove）
サイズ：径62×高さ7mm（pre-heating plate）
容量：15ml
質量：20g
素材：アルミニウム
生産国：日本

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備考

※商品の発送までに一週間程度いただいております。