日本が誇る究極の汎用品「手ぬぐい」の再編集

日本が誇る究極の汎用品「手ぬぐい」の再編集

いま、UNLEASH Equipmentで「手ぬぐい」をつくるためのクラウドファンディングを実施している。(2024年3月31日まで)

日本が誇る究極の汎用品、「手ぬぐい」の再編集
https://camp-fire.jp/projects/view/730813

誰もが知る通り、手ぬぐいは素朴な道具だ。生地は薄く、端はほつれていて、農家の人が頭に巻いていたり、雑巾代わりに使ったり、そのあたりに適当に置かれていたり、何の特徴もない道具に見えるかもしれない。

まったくその通り、手ぬぐいは何の特徴もない道具である。だが、何の特徴もないからこそ、雑に使うことができる。いろんな使い方ができる。つまり、使い手に大きな自由がある。

UNLEASH Equipmentは、「使い手に自由がある」ことを大切にしている。最近よく見る道具は、何らかの機能に特化していてボタンを押すだけで全てが終わるような、使い手が何も考えなくてもいいように設計されているものが多い気がしている。

だが、手ぬぐいは違う。「手をぬぐう」という代表的な使い方はあるが、それ以外にも、ものを包む、アートとして飾る、怪我した箇所を押さえるなど、使い手の想像力次第でどんな使い方もできる。手ぬぐいはまさに決まった使い方から私たちをUNLEASH(解放)してくれる。これが私たちが考える「良い道具」だ。

そして、今回の手ぬぐいは、アーティストのDonchi氏にデザインを依頼した。Donchi氏は自由を愛するアーティストである。しかし、なかなか自由になれない悩める人間のことも深く知っているアーティストである。
そんなDonchi氏は今回の手ぬぐいのために「Don’t think twice(深く考えるな)」と書かれたアートワークを用意してくれた。「深く考えるな」、これはもちろん、「何も考えずにボタンを押せばいいですよ」というメッセージではない。「何事にもとらわれず、自由にやれ」というメッセージだ(と勝手ながら受け取っている)。

UNLEASH Equipmentの考える「使い手に自由のある道具」。その実装の第1弾がこの手ぬぐいである。考えることはもちろん大事だが、考えるだけではいけない。考えてつくること。哲学を実作すること。考えながらつくること。つくることで考えること。そしてそれを繰り返すこと。UNLEASH Equipmentは、この民藝的思想を大事にしたいと思う。

ぜひみなさんにもこの手ぬぐいを手に取ってほしい。そして、どこでどうやって使おうか悩んでほしい。悩むことは簡単なことではない。人によっては困るかもしれない。だが、その悩みこそが、クリエイティビティの源泉なのだ。(クラウドファンディングの支援はこちらのページから。)
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